暴落時こそ注目!「買いたい累進配当導入銘柄6選」~安定配当でコツコツ資産形成を目指すならこれ!~

投資・資産形成

はじめに:暴落時こそ、安定配当に目を向けよう

株式市場で大きな調整(いわゆる「暴落」)が起きると、どうしても悲観的なニュースや不安材料ばかりが目立ちます。しかし、そんな時こそ視点を変えて「割安になった優良銘柄を仕込むチャンス」と捉える投資家も少なくありません。

特に、業績にかかわらず長期的に配当を引き上げていくことを目標とする**「累進配当」**銘柄は、暴落時でも底堅い人気を誇ります。配当が減らないどころか増え続ける可能性のある企業は、長期投資家にとって大きな魅力です。今回は、そんな累進配当導入企業の中から、配当利回り順に注目度の高い6銘柄をまとめてご紹介します。

そもそも「累進配当」って何?

「累進配当」とは、企業が将来にわたって配当金を引き下げず、むしろ一定期間ごとに少しずつでも増やしていく方針のことを指します。たとえば、ある企業が今年1株あたり100円の配当を出した場合、翌年は最低でも100円(またはそれ以上)、さらにその次の年には100円より多い配当を目指すという考え方です。

  • 安定した配当収入を期待できる
    毎期または定期的に増配される見込みがあるため、生活費の一部を配当で賄う投資家や、セミリタイア・FIREを目指す方にとっては、心強い収入源になります。
  • 長期保有との相性抜群
    配当を再投資すれば複利効果が期待でき、株価上昇と合わせて資産形成を加速させることも可能です。

こうした魅力から、年々「累進配当宣言」をする企業が増えています。

暴落時に仕込んでおきたい累進配当銘柄6選

1. 武田薬品工業

  • 配当利回り:4.55%
  • ポイント:世界有数の製薬企業。オンコロジー(がん領域)や希少疾患など幅広い分野で事業を展開し、グローバル展開も積極的。薬品は景気の波に左右されにくいディフェンシブ性があり、長期投資に適している点も魅力。

2分で読める武田薬品工業の決算短信まとめ記事はこちら

武田薬品工業の累進配当情報(企業ページ)はこちら

2. 東ソー

  • 配当利回り:4.15%
  • ポイント:基礎化学品から機能商品まで手掛ける総合化学メーカー。2025年3月期の配当金は前期並みの85円を計画し、7月29日時点で約4%台の利回り。景気敏感な化学業界ではあるものの、大手総合化学ならではの幅広い分野で安定収益を確保している点に注目。

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3. 住友商事

  • 配当利回り:3.37%
  • ポイント:総合商社の中でもインフラ、エネルギー、食料など多岐にわたるビジネスを展開。海外資源やインフラ事業で大きな収益をあげており、グローバルに強みを持つ。将来的な世界需要の拡大を背景に、累進配当の継続も期待できる。

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4. KDDI

  • 配当利回り:3.19%
  • ポイント:国内通信大手の一角。通信は景気に左右されにくい上、携帯通信というインフラ的事業の安定感が際立つ。5円の増配を計画しており、今後も安定したキャッシュフローが見込める。

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5. 三井不動産

  • 配当利回り:1.93%
  • ポイント:オフィス・商業施設から住宅分譲まで、不動産業界のリーディングカンパニー。不動産市況は景気に影響を受けやすいものの、都市開発や大型商業施設など豊富な開発案件を抱え、今後も増配余地に期待できる。

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6. 三菱重工業

  • 配当利回り:1.19%
  • ポイント:造船、航空機、発電プラントなど重工業全般に強みを持つ。利回り自体は控えめだが、防衛や宇宙分野など国の重要インフラとも深く関わり、長期的成長を睨む投資家には魅力的。

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累進配当銘柄を選ぶ理由と注意点

理由①:安定的な配当収入

毎期少しずつでも配当が増えていく可能性が高く、生活費の一部を配当金で補いたい方やセカンドライフを見据えた資産形成を目指す方には心強い存在です。

理由②:企業の成長性が見えやすい

累進配当を続けるには、企業自体が安定して利益を生み出し、なおかつ成長を続ける必要があります。そのため、累進配当を導入できる企業は相対的に財務基盤や将来性への確信が強い場合が多いと言えます。

注意点①:配当利回りだけで飛びつかない

高配当利回りは魅力ですが、企業が十分な利益を出し続けられなければ、累進配当の方針が途切れて減配に至るリスクもあります。過去の配当実績や収益構造、財務の健全性をチェックしましょう。

注意点②:株価下落リスク

累進配当銘柄であっても、業績不安や外部環境の変化による株価下落リスクはゼロではありません。暴落時に購入を検討する際は、その下落要因が一時的なものなのか、構造的なものなのかを慎重に見極める必要があります。


まとめ:暴落時は「優良銘柄を割安で買えるチャンス」でもある

大きな株価下落があると「怖くて買えない」という心理になりがちですが、視点を変えれば「将来的に配当が増える可能性のある銘柄を安く仕込めるチャンス」です。累進配当を宣言している企業は、株主還元と企業の成長を両立しようとする姿勢が強いケースが多いため、長期投資家にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

ただし、最終的な投資判断はあくまで自己責任。配当利回りだけでなく、企業の財務やビジネスモデルの競争優位性、今後の市場展開などを総合的に分析したうえで、暴落時に冷静な目で拾えるよう準備しておくことが大切です。

暴落をチャンスに変え、累進配当銘柄で堅実な資産形成を!

円安やインフレ、地政学リスクなど不透明感が増すなかでこそ、「累進配当銘柄」の安定性と成長意欲は心強い存在。もし相場が下振れすることがあっても、企業の価値をしっかりと見極めながら、長期的なスタンスで投資を行ってみてはいかがでしょうか。

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