2025年2月28日、日経平均株価が前日比1,400円超の大幅下落となり、終値で37,000円を割り込みました。
久々の大暴落により、お持ちのポートフォリオも真っ赤っかになっているかもしれません。しかし、こんなときこそ「冷静にチャンスを探す」のが真の投資家と言えるでしょう。以下では、今回の急落の行方と今狙うべき注目銘柄について解説していきます!
① 今回の下落がどこまで進むか(短期予測)
直近の上昇相場の強さや上昇ピッチを踏まえると、短期的には心理的節目として意識される以下の水準に下げ止まりポイントが存在します。
サポート水準 | 理由 |
---|---|
36,500円 | 昨年末〜年初に形成したもみ合いゾーン。最初の下げ止まり目安 |
36,000円 | 心理的な節目。テクニカルでも強いサポートラインがある |
35,500円 | 中期的なトレンドラインや移動平均線が重なる地点 |
今回の急落が米国市場の急落や地政学リスクなど一過性のショックならば、36,000円前後で底入れ・反発の可能性が高いとみます。
ただし、長期金利急上昇や企業業績の見通し悪化といったファンダメンタルズの構造的変化が起きている場合は、より深い調整(34,000〜35,000円付近)を想定する必要があります。
② 下落相場で狙いたい銘柄のピックアップ
今回のような大幅な下落相場においては、『ディフェンシブ銘柄』および『業績安定かつ割安感が強い成長株』への資金流入が期待できます。
🔰 (1)ディフェンシブ系(配当・安定収益重視)
銘柄 | コード | 理由 |
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KDDI | 9433 | 安定したキャッシュフロー・高配当株。通信分野の収益安定性が魅力 |
東京海上HD | 8766 | 安定収益・高配当。株主還元政策が明確で景気敏感性が低い |
日本たばこ産業(JT) | 2914 | 配当利回りが高く、海外収益割合も大きく安定性高 |
花王 | 4452 | 不況耐性に強い消費財メーカーで安定収益 |
🚀 (2)中長期成長期待株(割安となった優良グロース株)
銘柄 | コード | 理由 |
---|---|---|
信越化学工業 | 4063 | 半導体関連材料や塩ビ樹脂で世界的シェアを持つ成長性・収益性抜群の優良銘柄 |
ファナック | 6954 | 世界トップ級の産業用ロボットメーカー。長期の設備投資需要見通し良好 |
ダイキン工業 | 6367 | 空調機器世界大手。世界的な脱炭素・環境規制を背景に中長期の成長トレンド |
ソニーグループ | 6758 | 半導体・ゲーム・エンタメ事業の複合経営。海外収益比率が高く円高局面でも底堅い |
📈 (3)テーマ型銘柄(将来性重視)
下落局面でこそ長期的な有望テーマを拾うチャンスになります。
銘柄 | コード | 理由 |
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レーザーテック | 6920 | 半導体の微細化・最先端半導体需要を背景に、中長期視点で有望 |
三菱重工業 | 7011 | 防衛関連、宇宙産業、航空産業などの需要拡大に伴う成長性あり |
オリエンタルランド | 4661 | 長期的なインバウンド回復や訪日外国人の増加に伴う成長ストーリー |
⚠️ 注意点(投資戦略アドバイス)
- 段階的な買付け(時間分散) を徹底しましょう。1日で底値を当てることは難しく、複数回に分けて徐々に購入することを推奨します。
- 市場心理がパニック的な売りに偏る相場では、恐怖感に振り回されず冷静に購入判断 を行いましょう。
- 短期的な売買に自信がなければ、『ETF』や『インデックスファンド』を活用した積み立て投資も推奨します。
📌まとめ(現時点の分析)
- 日経平均は短期的には36,000円付近、中期的調整なら34,000円〜35,000円前後まで下落の可能性あり。
- 下落相場で仕込む銘柄として『ディフェンシブ株』『成長性・収益力抜群の割安株』『将来性の高いテーマ型銘柄』を推奨。
- 短期的な変動に惑わされず、計画的な投資判断を行うことが最も重要です。
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